快眠枕で本当に快眠できるのか

首の角度15度は、誰にでも通用する黄金律です

 

 

首の角度が変わることによって、骨と骨のあいだにある椎間板にどのような力がかかるかをコンピュータで分析した結果、もっとも首が休まる15度からわずかに角度が増減するだけでも椎間板は押しつぶされたり引き伸ばされたりして変形し、人間はリラックス状態にならないことが判明。

 

 

A氏の場合わずか5度ではなく、大きな5度の差だったというわけです。氏の担当医によると、首に最適な角度は体格にほとんど影響されないとのこと。つまり、どんな人間にも“首の最適角度15度”はあてはまる黄金律だということです(ただし、姿勢に目だった変形がある場合は異なることもあります)。

 

 

さて、これで角度の問題は解決しました。次は枕の硬さについて考えてみましょう。枕が合わず悶々と寝返りを繰りかえしていたA氏は、枕の硬さにも問題があったのでしょうか? 

 

 

ある実験によると、ふんわり柔らかい枕で寝た場合、腰が大きく寝返っても頭は枕にソフトに受け止められて穏やかに回転しました。硬い枕では腰の回転につれて、ほぼ同時に頭も大きく回転。これでは寝返りをうちすぎて頭が安定しないようにみえますが、果たして硬軟、どちらの枕が人間にとって快眠しやすい枕なのでしょう?