快眠枕で本当に快眠できるのか

枕を選べるホテルも登場し、快眠枕が続行ブームです

 

 

数年前には自分の好きな枕を選べる某ホテルがマスコミをにぎわせ、100種類以上もの枕をそろえたピローショップ(枕専門店)まで現れて、一躍“快眠枕”がブームとなりました。

 

 

このひそかなブームは現在も続行中で、テレビ通販やネット通販の常連アイテムになっています。世の中、自分にぴったり合う枕が見つからずに悩むひとは意外に多いよう。だから快眠枕が売れているのです。

 

 

でもほんとうに効果があるのでしょうか? 具体例をとって、科学的な視点からメスを入れてみましょう。

 

 

40歳のA氏は、ここ10年来、朝起きたときの首、肩、腰の痛み、さらには偏頭痛にも悩まされてきました。「枕が合わないのが原因では」と疑い、これまで4つも枕を買い換え、現在使用している枕はヨーロッパ製の1万円以上もする高級品ですがさっぱり変化はありません。

 

 

ついに整形外科の診断を受けたところ、A氏の偏頭痛と思われる症状は首の頭痛ともいうべき「大後頭神経痛」だとの結果。しかもその原因は、「枕をしても、首がいい角度になっていないことにある」と指摘されます。

 

 

大枚をはたいた高級枕もまるで役にたっていなかったというわけ。では、科学的に“首のいい角度”とは何なのでしょうか?